全国の皆様から頂いたフォークリフト運転技能講習の体験記
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私の教習体験記
50を過ぎてこれから必要かどうかも分からないのにまさかこの歳で講習を受けに行くとは思ってもみなかった。教習を受ける前にここでの体験記を読んでいたので気分的にはとても落ち着いて安心でした。
第1日目の学科の講習では、当日分厚いテキストを貰い少し驚いたが内容は思っていたより簡単で専門用語も少なく難しい数式もない。大事な所は教官が「ここは重要な箇所ですからアンダーラインを引いて下さい。」と教えてくれたり、何回も同じ事を言っていたりしたのでそこさえ確実に覚えておけばテストは楽勝でした。ただ長時間椅子に座っていたので腰痛持ちの私には大変こたえました。
第2日目の技能講習は、ここの教習所は他所と違いいきなりテストコースでの練習です。テストコースの半分クランク手前までを使い、スタートからパレットの荷物を取ってバックでクランク手前まで走行し、Uターンして荷物を元の場所に置きバックでスタート地点に戻ります。後で分かったことですがグループ10人のうち7人までがフォークリフト経験者だったので皆さんとても上手です。未経験の私は教官から丁寧に教わりながら必死でした。朝から夕方までこれの繰り返しで10人で一台のフォークリフトなので順繰りに交代で乗ります。7~8回は乗れたかと思います。毎日太陽のあたらない屋内で仕事をしている私にとってこの日差しはとてもきつい。サングラスをつけるわけにもいかず、まぶしいので眼を細めて他の人が乗っているのを見ていると今度は睡魔が容赦なく襲ってくる。自分の番までの待ち時間が長くウトウト居眠り手前の状態になる。こんな時に自分の番が来ていざ乗ってみると頭はぼうっとして回らず、先先の動作が読めない。後方確認を忘れたり、壁にぶつかりそうになったりと失敗の連続でした。
第3日目は大雨で合羽を着込んでの練習です。合羽を着ているので雨が降るのは平気ですが、汗で中が蒸れて服がベタベタしてくる。また、ワイパーを作動させているため少し見づらい。テストコース全部を使っての練習です。昼からはタイム計測に入りました。皆さんとても上手で、速い。慣れない私はタイムよりもまず自分のペースを維持しながら確実な動作をしていきました。
第4日目最終日は曇り空で風が強く時折小雨がばらつく変な天気でした。いよいよ今日で最後夕方終了テストとあってとても緊張してくる。大きな失敗は無いものの動作がぎこちなくコーナーも何となく自信がないのでだんだんと焦ってくる。タイムの早い人のを見ていると実にスムーズで動作がとてもきれいに見える。皆さん果敢にタイムアタックに挑戦している。それに比べ私はマイペースで他の人より1分以上遅い。それでも減点されない範囲なので私は確実性を狙う。
夕方技能講習が終了して、いよいよテストが始まる。心臓が爆発するくらいドキドキしてくる。私は速い順番だったので人のテストを見ている余裕がない。頭の中を整理してとにかく冷静に手順通りゆっくり確実に走行した。4分10秒のタイム(最長6分30秒までならOK)でしたが一つのミスも無く終えました。すごく長い時間に感じたがこれでほっとした。長かった4日間が終えました。教官は毎回異なっていましたが4人とも本当に丁寧で決して怒らず適切に指導してくれました。大変感謝しています。
これからフォークリフト免許を取りに行かれる方への私からの簡単なアドバイスをしてみます。全くの初心者だった私が実行した事ですのであまり必要性がないかも分かりません。私自身何事においても勘が鈍くうまくコツを掴むのが下手なので、人と同じくらい上手くなるのに人の数倍の時間を要してしまいます。
そこで私なりに考えました。
まず、フォークリフトを走行するときにはフォークを地上より10~15センチ程持ち上げなければなりません。これも運転席のシートから身を乗り出して斜め下のフォークを覗いてもなかなか分かりにくい。そこで私は目安としてマストの内側のシリンダー部分の伸びる長さで判断しました。フォークを持ち上げると伸び、ここなら斜め下を見なくても目線を少し上にするだけでフロントスクリーン越しに確認できます。
パレットを積んだ時はもう少しフォークを上げないと地面を引きずりますのでこの時はマストの内側レールと外側レールの間隔をマスト上部にあるチェーンの歯車の直径位の長さに合わせてレバーを止めていました。レバーを上げればマストの内側のレールが延びるので直ぐに分かります。
コーナーですが、これはあらかじめコーナー手前までに曲がりたい方向に道幅より10~15センチ位に寄って起きます。フォークの先端部分がコーナーに差し掛かるくらいのところでハンドルを半回転だけ切ります。コーナーは車体を斜めにして突入します。車の前輪がコーナーの角に来た時にもう半回転ハンドルを切ります。後はパレットが置かれている台に車体が平行になるように微調整します。ここが肝心です。ここで車体を良い位置に付ける事ができれば大幅に荷役作業が楽になりタイムアップにも繋がります。
今度はパレットを積んでバックでコーナーを出る時ですが、入った時と同じように操作するとパレットの先端が壁にぶつかります。なので、少し大きなカーブでゆっくりと車体後部が壁に接しない様見ながら回ります。この辺は感覚で分かります。
クランクの走行の仕方ですが、これも慣れないとハンドルを必要以上に切ってしまいがちです。ここはクランクの入り口と出口を斜めに引いた直線を頭に思い浮かべながら、コーナーの内側をぎりぎりかわす様に通過すれば脱輪する事はないし、時間短縮にも繋がります。
タイムアタックをする場合どこで時間を縮めればいいか。
最初のエンジンをかけた時から10秒以内に発進する事。
荷役作業の時パレットを2回に分けて置きますが、積む時はパレットを必要以上にリフトアップさせずパレット1枚分の幅だけ上げ、引き出す時も少しだけ、極端に言えばパレットと台がツラ一でもいい位か少しパレットが出る位でよい。
これで大幅にタイム縮小ができます。動作は確実に、焦るとミスの連発になります。
あと、私が実行していた事は操作の手順を確実に覚えてしまい頭で考えなくても体が自然と動くようにイメージのトレーニングをしました。
毎日風呂で湯船に浸かってテストコースをシミュレーションします。最初の車体の前後確認から最後まで手足を動かしながらレバー操作、ペダル操作ハンドル操作をやり少しでも間違うとまた最初から行います。
ここまでやるとさすがに不器用な私でも少しは安心感が沸いてきました。
大変長々と文章を書きましたが、最後まで読んで下さいまして感謝します。少しでもお役に立てれば幸いです。それでは合格をお祈りします。
ニックネーム:Y.T
体験時期:'09/3月
都道府県:神奈川県
教習機関名:T教習所
性別:男性
年齢:30代
普通自動車運転経験:13年
他の車両系資格:なし
フォークリフト免許を取得しようと思い、ネットで検索していて、このサイトを発見しました。
ここの情報を拝見して、講習を受ける気持ちが高まり、勇気付けられました。
教習所は、リンク先から一番近い場所を選び、教習所のサイトから申込用紙(PDF形式)をダウンロードし、記入欄に記入し、運転免許証のコピーを現金とともに書留で申し込みました。
講習料金は、受講料、テキスト代、食券合わせて35,400円でした。
食券は実技時(3日分)のみとなってました。日程は、土日コースを選択しました。
5日後に受講票が郵送で届きました。
1日目 学科講習
9:20からYビル3Fで学科講習が始まりました。受講者は、全員男性で、30人でした。
教官からテキストが渡され、法令、力学、荷役を7H学びました。
重要な部分は、線を引いたりして要点を中心に教わりました。
学科時の昼食は各自で用意とのことだったので、コンビニで弁当を食べました。
一通りテキストの内容が終わった後、講習のビデオも見ました。
ビデオを見た後、試験がありました。
試験は、マークシート方式で、講習を受けていれば問題はありませんでした。
早く終わった人から先に帰ることが出来て、6時前頃には、終わりました。
2日目 実技講習
実技は、I市のT製作所の敷地内で行いました。
8:30から教習所で受講票を渡して出欠を取り、自分のロッカーとヘルメットを渡されました。
受講票は、教習所で預り、出席を申請して印を押してもらう方式でした。
準備体操をした後、実技に入りました。
実技は、屋外で、1グループ6人で5グループに分かれて行いました。
服装は、私服と作業着でまちまちでした。使用したフォークリフトは、M製の1.5tMTでした。
最初に教官がお手本を見せた後に実技講習を受けました。
フォークリフトを前進、後退、8の字走行などの爪を使わない基本走行のみしました。
お昼は、食券代を払った人のみ教習所が用意した弁当が配られました。飲み物が無かったので、自動販売機で買うか、水道の水を飲むかでした。自分で持参するのもいいと思います。
16:30まで交代で運転をしました。
3日目 実技講習
土日コースを選んだため、5日ぶりの講習です。この日は、午前から雨が降っていて、
教習所のかっぱと長靴を借りて実技をしました。
前回と同じ走行の練習だったので、少し動かしたら勘が戻りました。
午後から晴れてきたので、フォークリフトの作業開始前の点検を学びました。
21項目に及ぶ点検表が渡され、それぞれ実践しました。
その後は、積荷状態で走行をしてこの日は終わりました。
4日目 実技講習
この日から爪を使った操作が始まりました。
パレットの前に停止し、マストを垂直にし、爪を上げてパレットの穴に差し込み、鉄骨を乗せて走行しました。
始めは、積み取りや取りおろし作業が手間取りましたが、何回かやっていくうちにコツがつかめました。
あと、爪を上げ下げする位置の目安になる印もあったので、参考になりました。
午後からテストコースを走行しました。この講習からタイムを計るようになりました。
標準動作時間は6分以内。最初に走行したときは、11分もかかりました。
爪を上げるとき、軽くアクセルを踏むようにしてから時間が短縮されました。
コースと操作を覚えて、7分でできるようになりました。
5日目 実技講習とテスト
いよいよテスト当日。日曜日だったので6日ぶりの運転です。
8:30から10:00までテスト前の練習ができたのですが、始めは操作を少し忘れて
動きがぎこちなかったです。2回目からはやり方を思い出して、スムーズに動かすことが出来ました。
そしてテスト開始。特に大きなミスも無く、全員合格しました。
もし、不合格だったら3000円支払いで追加試験が受けられるようでしたが、ありませんでした。
12:00頃にテストが終了し、帰宅しました。
それから5日後に自宅に修了証が郵送で届きました。
感想
教習体験記と私が受けた教習内容の差異は、ありませんでした。
教習中の雰囲気も良く、教官も優しくて楽しく講習が出来ました。
フォークリフトは、コツをつかむのと慣れが一番上達の近道だと思います。
あとは、やる気があればできると感じました。
私も無事に修了証が取得でき、嬉しく思い、またこのサイトには大変お世話になりました。
有難うございました。
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